ニューヨーク 2002 vol.2
さてなんとか無事にホテルの部屋まで戻って来た僕に待ち受けていたものとは…?
AM1:00過ぎ
さぁ長旅の疲れと程よく?飲み疲れた体を癒す為にベッドへ。寝る前にしなければ行けない事が…
『コンタクト』を外さなければ。
バスルームに向かい、いつもと同じように………???
中々外れない。外れない。外れない。全然外れない。
(実はこの旅の為に1日使い捨てのコンタクトを購入)
時間とともに焦り、恐怖感そして睡魔が襲って来た。
どんなにしてものける事が出来ない。外れない。もうピッタリと眼球に張り付いている感じ。
(今年のNYは異常な暑さで外を歩いている時から目の乾きと、それに伴ってか目の痛みを感じていた)
時間だけが刻々と過ぎて行く。自分ではどうする事も出来ない。
次第に頭の中はパニック状態に…もしこのままコンタクトを付けたまま寝てしまい目覚めた時に目が見えなかったらどうしよう?
どうやったら今直に日本に帰れるのだろう?ニューヨークなんかに来るんじゃなかった…
誰か助けてほしい…。誰か、誰か……
(相当弱気になっていた僕)
そんな事を繰り返し繰り返し考えていた。
AM4:00過ぎ
とりあえずフロントに電話をする。
しかし何をどう言えばいいのか分らない。自分がどうしていいのか、どうして欲しいのか…
ただ、Help.Help.…………。それしか言う事が出来ない。
もちろん事の重大さを感じてか直ぐさまにスタッフはやって来た。'what's happening?
しかし、身ぶり手ぶりでは今の状況を伝える事が出来ない。
(沈黙がしばし流れる………)
無情にも’I'm sorry . You do not understandと言いながら部屋を出て行った。
英語さえ分れば…分れば…!!そうだ誰かに聞けばいいんだ!直ぐさまセカンドチャンスのマスターが浮かぶ。
初めて国際電話を掛ける。トゥルルルルル。『はいセカンドチャンスです』
聞き覚えのある声。奥さんだ。『マスターいる?代わって!』すぐにマスターが出てくれた。
今までの事を一通り伝え一つの言葉を手に入れる。『Take off』
(暗闇の中にかすかな光が差した)そんな感じ!
直さまフロントに電話。なんとか事情を伝える事に成功。ボーイの方がタクシーと病院のを手配してくれました。
そして病院に到着。訳の分からぬまま診療の手続きを済ませ待つ事………約2時間。
ようやく診察開始。(やっと楽になれる)その思いもつかの間
眼科専門医院を紹介しますからそこで診てもらって下さい。と紹介状を渡され言われるままに従う。
タクシーに乗り病院を移動。到着後またもや診療手続き。それと治療費の先払いをしてくれと!
なんと!!まだ診てももらってないのに480$!先に手付けなのか?100$を払ってくれと!
(いくらでも払うから早く診てほしかった!)
とりあえず100$をカードで支払い診察待ち合い室へ。もうすぐ楽に……と思いながら待つ事2時間余。
ようやく順番が回って来た僕に待っていたDr.の返事は
Dr.『コンタクトはもう取れているよ。目薬を出しておくから』
僕『?誰も取ってくれてないからまだ入っています。取ってくれ!』
Dr.『だから、入ってないって!取れてるよ』
僕『いや、入ってる。取ってくれ。Help me…………』
そんなやり取りをずっとずっと繰り返していた。
たまりかねたDr.は日本語の分かるオペレーターに連絡。受話器越しのオペレーターを使いお互いの言い分を聞く事ができるように。
その結果、僕はDr.の言う事を納得するのだが…
(この時、かなりDr.は険悪な雰囲気に( ̄Д ̄;))
僕が納得した理由とは?
それはね、ホテルを出て行く時に眼鏡をかけて出て来たんだ。もちろん目が見えないからかけるんだけどもね!と言う事はコンタクトは取れていた事になる。もし、取れていなければ眼鏡なんかかけなくてもいいんだから…
そう、知らない間に自分で外していたんだ!
(だが今でも分からない?いつ自分で外したのか…)
そんな事さえ分からないくらいに酔っていたのでしょう( ̄Д ̄;)もっと冷静になる事が出来ていたら…
きっとこんな事にはなってなかっただろうに
情けない…情けない…あ〜情けない。
既に時間は正午を回っていた………疲れたぁ。
追伸.その後残りの治療費を『払わない』まま病院を後に…。どうなるのだろうか?と思っていたら翌年03’1月に請求書がちゃっかり届きました。
(旅行保険に加入していたのでなんの問題も無かったのだが…)
*みなさんも海外に行く時は入りましょう!
この後も話は続きます…次回に。