ニューヨーク 2002夏vol.10
|
|
|
写真はクリックすると拡大します。
|
|
|
 |
W.T.C(グランドゼロ)vol.2
崩れ去ったビルの鉄骨で作られたこのフェンス越しの十字架は、ここで亡くなった数千名の命とワールドトレードセンタービルの墓標。
(初めてここ(グランドゼロ)に着いた時に目に飛び込んで来たのがこの十字架。テロの前はこの場所には地球儀を象ったモニュメントがあったはず………)
|
|
|
10か月の日々が経っても生々しい惨状が広がっていた。剥き出しのままの鉄骨や修復出来そうにもないビルが辺りには点在している。
(テレビで見たあの日の光景が思い浮かんできます。真っ赤に燃えるビル。逃げ場を失い身を投げて落ちて行く人。煙のように消えて行ったツインタワー。まるで映画のワンシーンのように映し出されていたあの場面は、やはり現実に起こった事実と言うのをここに来て改めて認めるしかなかった/分かっていても……)
|
|
 |
|
 |
どこをどう見渡しても、昔見た風景の欠片も残っていない。ただ大きな穴がぼっくりと開いたままで、その中では重機が音を立てながら復興工事を進めていた。
(どうにかして真下からビルの全景を撮ろうと四苦八苦しても撮れなかった…そしてもう永遠にそれを撮る事を挑戦する機会さえ失なってしまった)
|
|
|
元々ここは観光名所の一つだった。世界経済のど真ん中に聳えるツインタワーの最上階から見渡す景色は、20世紀の人類が追い求めて来た進化や夢の集大成であるように思え、それは永遠に続く物だとばかり…
(しかし皮肉な事にここは世界経済の中心部であると同時にアメリカ経済の象徴でもあった為にテロの標的にされてしまった。そして今は、世界の歴史が変わった場所の一つとしての観光名所になってしまった。でも、ここで亡くなられた方々やその家族、愛する人たちにとっては悲しみと絶望の場所。そんな所で記念撮影なんて気が知れない…ましてやその場所の土を記念に持ち帰ろうとするなんて…そんな方が沢山いたのは残念です。あの十字架の意味を分かっているのだろうか?ここがどう言う場所と言う事を…)
|
|
 |
|
 |
|
清々しいほど晴れ渡った空、空、空……………。
(あの日と対照的な空。黒煙が覆いつくし世界中が恐怖の底に落とされたあの日が悪夢であったかのように…)
|
|
 |
|
|
復興計画がようやく決まり、又新しいシンボルがここに現れる日が来ます。どのような物になるかは分かりませんが商業主義の建物になるのは止めて欲しいですね。平和のシンボルになるような相応しい物が出来ればいいですが…
(僕個人としては何も建てずそっとしてもらいたいですが…何も無いこの場所に来ても、空を見上げて思い出せばあの日の姿がはっきりと浮かぶから…)
|
|
|
今度ニューヨークに来る時は、きっとここに何かが出来た時に来ようと思います。2010年ぐらいだろうか…
(21世紀の土木技術を使って素晴らしい物が出来るんだろうなぁ…) |
|
 |
|
|
ここで亡くなられた消防士と警察官のバッジや遺品の数々。
(どんな映画に出て来るヒーローよりもヒーローです。きっとこの方達のおかげで助かった人も沢山いるはず…でも本当は全員助けてあげたかったでしょう…そして自分達も最後に無事に帰りたかったでしょうが)
|
|
 |
|
ここからはこのテロで犠牲になった方達の遺品の数々を飾り付けた場所です。故人が愛用していた物や写真や故人宛の手紙などが、幾千と掲げられている。
(こんなに悲しみや怒りが詰まった場所に出会ったのは初めてで……言葉を失います)
|
|
|
|
 |
|
 |
|
 |
 |
|
|
ワールドトレードセンターSt.
ツインタワー直下の駅の方は全壊して無くなってしまったのだがすぐ側の駅の方は開通していました。が、昼間と言うのに人通りはまばらで、昔のように活気が溢れるのはいつになるのだろうか?
|
|
 |
|
|
元々は、始めの写真の十字架のモニュメントの場所にあったはずのボロボロになったモニュメント。しかし今は、グランドゼロ近くのバッテリーパークの公園内に鎮座している。
(奇跡的に助かったワールドトレードセンタービルの遺品の一つ)
|
|
 |
|
|
とうとう目にしたグランドゼロ。思ってた以上に変わり果てていました。僅かな情報ではありますが、それぞれ何か感じる物があったと思います。
何が悪くて誰が悪い?それも大事な事だと思います。が、しかし何故?こう言う悲劇を起こさなければならなかったのか?罪の無い全世界の人たちを巻き込む悲劇を…自分の身に起こった事と考えて見なければいけないのでは?この忌わしい事実を最初で最後にする為にも…
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|