ニューヨーク 2002夏vol.9
W.T.C (グランドゼロ)vol.1

とうとうここを訪れる日がやって来た。今回の旅の一番の目的地。あの忌わしいテロから約10ヶ月が経ちようやく足を踏み入れる事が出来た。もしあのテロが無ければ2003年に行く予定でした。

(いつもならニューヨークに着いたら真っ先に訪れていた場所でした。長い長い行列を待ち、1分少々のエレベーターから降りれば別世界。ここから直に眺める景色は言葉には言い尽くせない感動と喜びがありました)

*写真はクリックすると拡大します

ブルックリンブリッジを渡るために、地下鉄に乗り込みブルックリン地区へ向かいました。この橋は下が自動車道、上が人と自転車が通行出来るようになっている橋長2065mの吊り橋で、1883年に竣工されたニューヨークのシンボル的存在。

 

日中は比較的安全みたいなので(と言っても油断は禁物)散歩がてら歩いてみるのもいいと思います。ここからはマンハッタンブリッジやエンパイヤーステートビル、クライスラービル、ツインタワーが見渡せる絶好のポイントでした。

一歩一歩、ローワーマンハッタンに近付いて行く。本来なら二本のそびえ立つツインタワーが見えるはずなのに……

(そこに無いのは分かっていても認めたくない気持ちがまだくすぶっている)

3年前もここと同じ場所で同じように写真を撮りました。同じアングルでここに立っていました。橋台から見えるツインタワーやワイヤー越しのマンハッタンや…

 それにしても暑かった。天気がいいのは幸いなのだが、もうくたくた(_ _。)この橋を渡るのに小一時間はかかるのだが、ここに来る前に殆ど何も口にしてなかったので辛い辛い。



(せめてミネラルウォーターぐらいは買っておけば良かった)

橋を渡りきり、ウォールストリートへ…テクテクテクテク

もう有名な場所だから知っている人も多いと思います。映画にも度々登場するし、世界経済の中心地の心臓部。この通りの突き当たりに見えるのが『トリニティー教会』近代建築のど真ん中に佇む風格のある建造物。

(ニューヨークと言うのは古き物、新しいものが上手く調和され全く違和感を感じさせない。これは大きな視野(アングル)で捉えると美しく見えるのだが前の前に向けると、ゴミだらけだったり道はボロボロだし以外と汚いんだなぁ)

とある建物に掲げられていた星条旗。こう言う事をしても中々絵になる。

(写真では大きさは分からないでしょうが、かなり大きいです)

ついに辿り着いてしまったW.T.C(グランドゼロ)

あちこちに傷跡が生々しく残っている。焼けこげたビルの残骸、割れたままの窓、KEEP OUTのテープが張りめぐされフェンスが行く手を阻む。

(軽い気持ちなんかでは訪れては行けない…そんな気がしました/ここには数千の罪の無い命が奪われた場所なのだから…)

今回はここまで。次回は間近に迫ったグランドゼロをお送りします。